ESTATE GUIDEエステートガイド
防音、遮音、吸音の違いは?
防音とはその文字の意味のとおり、音を防ぐことを指します。防音対策とは内部の音が外部に漏れるのを防いだり、外部の音が内部に侵入してこないような対策を意味します。また、遮音や吸音は防音の方法の一種です。遮音とは空気中に伝わる音を遮断し、一定の場所から向こうに届かないようにする防音方法です。壁や窓などがあると遮音性は高まりますが、それでもすべての音を空気中で遮れるわけではありません。より遮音性を高めるためには、コンクリートなどの密度が高く重たい壁を設置する必要があります。質量が大きければ大きいほど遮音性は高くなりますが、その分跳ね返る音が大きくなる、本来の音が聞き取りにくくなるというデメリットもあります。吸音と音を吸収して拡散することを指します。スポンジのような穴がたくさん空いた素材は音を吸収しますが、すべての音を吸い込むわけではありません。吸い込みきれなかった音は内部に反射したり、外部に通り抜けたりして拡散していきます。吸音材を設置すると何もない場所や簡易な壁のみを設置した場所よりも、防音性は高くなりますが、防音効果を高めたいのであればまず遮音性の高い素材を取り入れ、さらに強固なものにするために吸音性の高い素材を取り入れることがおすすめです。