切土や盛土部などで、斜面の土が崩れるのを防ぐために設ける、壁状の構造物のことです。宅地造成地のほか、河川や海岸の護岸などに見られ、土壌の横からの圧力に抵抗し、急傾斜の地盤を支えています。老朽化や地震などによりひびが入ったり傾くことがあります。「土留(どどめ)」と呼ばれることもありますが、一般に「土留」は簡素で一時的な構造のことで、「擁壁」は本格的かつ長期的な構造のことを指します。