ESTATE GUIDEエステートガイド
借地権とは、どういうものでしょうか?
建物の所有を目的とする「地上権」と「賃借権」のことを指しています。
「地上権」と「賃借権」の違いについては、
①「地上権」は、その土地を使用する権利(物権)であり、地主さんの承諾を得ることなく第三者に譲渡・転貸することが可能です。
②「賃借権」は、地主さんと建物所有者との間で取り交わす、その土地を使用する契約(債権)であり、第三者に譲渡・転貸するためには地主さんの承諾が必要です。
③「地上権」は設定されると、土地の所有者に登記義務が生じますが、「賃借権」は土地の所有者に登記義務は生じませんし、登記されていないのが大半です。
以上のとおり、地上権を設定する場合には、借地権者(建物の所有者)は非常に強い立場であり、賃借権を設定する場合には、地上権と比較して弱い立場であるとも言えます。